高反発マットレスは中身で選ぼう

一口に高反発マットレスといっても、中身は様々。体圧分散を含む性能を比較したうえでNo1の中身はどれなのか検証してみます。

高反発マットレスはアスリートも使う高性能寝具

野球でいうと、田中将大投手や前田健太投手。サッカーでいうと香川真司選手や本田圭佑選手。もちろんこれはビッグネームを挙げただけで、今アスリートたちがこぞって使用している寝具が高反発マットレスと呼ばれるジャンルです。

彼らが高反発マットレスを使う理由はただ一つ。寝姿勢を整え身体に負担をかけない睡眠を取る為です。あのバレーの中田久美さんが広告塔になっていた低反発マットレスの大御所「トゥルースリーパー」までも、ポリシーを曲げて高反発マットレスをリリースしました。高反発マットレスが流行し始めて10年あまり経ちますが、ただの一発屋の流行では終わらなかったということを証明しています。

高反発マットレスの中身は様々

高反発マットレスの中身は大きく分けて4つあります。
ではこれらの中身を「体圧分散性能」「耐久性」「通気性」「価格」の面から比較してみましょう。

 高反発マットレスの中身  体圧分散性  耐久性  通気性  価格  合計
 ボンネルコイル  30  60  90  65  245点
 ポケットコイル  90  75  90  45  300点
 ウレタン  90  75  70  80  315点
 ファイバー  45  50  90  65  250点
 ラテックス  100  90  50  50  295点


体圧分散性能から高反発マットレスの中身

高反発マットレスではよく「体圧分散」という言葉が使われます。これって実際どういう意味だと思いますか?商品によっては「硬いから体圧分散する」といった表現や「低反発のほうが体圧分散する」という意見もあってバラバラです。


しかし単純に言ってしまえば、「お尻のでっぱりはしっかりと凹んで腰のくぼみはそんなに凹まない適度な硬さ」が体圧分散には必要なのです。まずは全身がマットレスに沈み込み、体の凸部分は沈み込み凹部分は芯材が押し上げるということを実現することで、体の一部だけに負担をかけることなく分散する効果を体圧分散というのです。硬すぎるマットレスはおしりが沈み込みませんし、低反発のような柔らかいマットレスでは逆におしりだけが沈み込んでしまいます。

またマットレスの素材自体が一部の圧力に引っ張られるような素材では、全身の体圧を逃せるはずがありません。上記の表でいうとボンネルコイルやファイバーを使ったマットレスは一部のへこみがマットレス全体に作用するので、点数が低いのです。一方でポケットコイルやウレタンのマットレスは、おしりの部分だけが沈む、腰の部分は押し上げるという機能を持ち合わせた体圧分散に優れたマットレスと言えます。

耐久性から見る高反発マットレスの中身

高反発マットレスに限らず、マットレスには耐久性が必要です。なぜなら耐久性が低かった場合、マットレスは割と早い段階で、購入当初の機能を失い本来発揮されるであろう体圧分散がなされなくなるからです。いくら安いマットレスであったとしても頻繁に買い替えることになれば、失われるお金と使用していたマットレスを廃棄する労力を考えるとコストパフォーマンスが悪いということになります。

またマットレスは使っている人の体の特徴に合わせて使っているうちに馴染みが出てきます。例えばおしりが極端に出っ張った人が使うのであれば、おしり部分のマットレスの素材は馴染みにより少しだけ柔らかくなるのが理想です。耐久性のないマットレスは、この馴染みが出てくる前にマットレスとして使えなくなるため、健康上の理由からも耐久性が必要になるのです。

上記の表では、素材の大枠で点数をつけていますが、もちろんブランドや使っている細かな素材の違いによっても耐久性は変わってきます。ボンネルコイルでいうと、使っている鋼の強度によって1年~10年の耐久性の違いがありますし、ウレタンマットレスにおいても密度の違いによって1年~30年の耐久性の違いがあります。ボンネルコイルでいえばピアノ線を使っているものが耐久性が高く、ウレタンマットレスでいえば密度30D以上が耐久性の十分なマットレスといえます。 

通気性から見る高反発マットレスの中身

高反発マットレスにおいて通気性の高さは必要なのでしょうか?実は通気性もマットレスを長く使うには重要な要素なのです。通気性の悪いマットレスは、マットレスの中身がカビやダニの温床となる場合があるからです。カビのはえたマットレスをそのまま使い続けると器官系の病気を発症することもありますし、ダニは気持ちが悪いうえに安眠できないという致命的な欠陥をもたらします。また、湿気大国日本においては通気性の悪いマットレスはムレの原因にもなるのです。

上記の表でいうとボンネルコイルやポケットコイルはもともと中身にバネと空気しかないので通気性は抜群です。ただ、人が寝る面に詰めてある綿材やウレタンなどの通気性まで注意して選ぶことが重要です。またファイバーのマットレスも釣り糸のような素材と空気のみなので通気性に問題ありませんしダニの発生もないでしょう。ラテックスは通気性こそ最悪ですが、ダニの温床になるケースは低くムレの対策を重要視すべきです。

ウレタンは通気性はそこそこですが、マットレスの底面にカビが生えるケースが高いのがネックです。除湿シートなどの対策が必要になります。また上記の中では最もダニに注意する必要があるのもウレタンマットレスです。ダニ発生の場合に備え側地の外せるものを選ぶと良いでしょう。

価格から見る高反発マットレスの中身

耐久性と同じようにメーカーや素材によって価格の幅はかなりありますが、ラテックスに関して言えばすべからく価格が高いのが特徴です。安くても4万円台からで10万円越えもザラにあります。

ボンネルコイルは人が寝る面に採用している素材や厚みで価格が大きく異なりますが、最安のものだと1万円台から存在します。しかし安いものに使われているコイルの材質はやはりそれなりのものなので長く使うという観点においてはお勧めできないマットレスです。ポケットコイルに関して言うと安いものも存在しますが、ボンネルコイルと同じく安いものだと体圧分散をできないくらい少ないポケットコイルしか使われていないものや、ポケットコイル自体の耐久性に乏しいものになり、やはり素人が手ごろな価格で良品を選ぶのはハードルの高い商品です。

上記の表の中で、マットレス選びが最も簡単なのはウレタンを使ったマットレスです。なぜならウレタンマットレスの場合、使われているウレタンの密度を最重要項目としてあとは厚みを考慮するだけで良品を選ぶことが可能になるからです。また先述した耐久性十分の密度30Dのウレタンマットレスでも、安いものなら1万円未満からあるのもユーザーにとってはうれしい選択肢です。

結論、どの中身が最適なのか?

上記の表の点数は一般的な商品の特徴から算出した点数なので、必ずしも正しいわけではありません。私の知らない奇跡的な体圧分散性能をもったボンネルコイルマットレスや、価格が異常に安いのに高品質なラテックスマットレスも存在するかもしれないのです。しかし、私はわざわざショールームに足を運んで売り子に長い時間説得され理解できないまま高いマットレスを買わされることなく誰でも手軽に良品を選択できる、という意味ではウレタンマットレスをお勧めしたいと思います。もちろんウレタンの高反発マットレスであっても、細かい特徴や価格の違いがありますのでそれについてはほぼ全ての高反発マットレスを網羅したランキングサイトを見ることをまずはお勧めします。

 

 

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