大阪市天王寺区の髪を大切にするサロン
             

Coloring
カラーリング

メラニン色素は球体の小さな粒で、黒褐色の真メラニン(ユウメラニン)と黄赤色の亜メラニン(フェオメラニン)の二種類あり、髪の色は、毛皮質に含まれるメラニン色素によって決定されます。

メラニン色素を合成するメラノソームはメラノサイトで形成され、ケラチノサイト(ケラチンタンパクを形成する部分)に転送され毛髪タンパクの中に取り込まれます。

髪の色は人それぞれ、人種によっても異なりますが、これはメラニン色素の量、大きさ、形成段階の違いによるものと考えられています。

白髪はメラノソームを含めたメラノサイトの働きの低下、またはなくなってしまったことによって、メラニン色素が生産されなくなったり、毛皮質に転送されなくなることが原因と考えられます。

また老化現象の一種とも考えられていますが、正確なメカニズムはまだ解明されていません。

ヘアカラーはそれぞれの染毛効果や配合される色素によって次の3タイプに分類されます。

@ テンポラリーカラー

:髪に着色してもシャンプーで洗い落とせる。

A セミパーマネントカラー

:酸性ヘアカラーやヘアマニキュアなど染毛後2〜4週間色持ちする。

B パーマネントカラー

:ヘアダイ(酸化染毛剤)やヘアブリーチなど永久的なもの。

色持ちが良いことからパーマネントカラーが現在の主流になっていますが、セミパーマネントカラーは髪のダメージが少なく、「アレルギーのためへアダイは使えない」という方に適していますが、まったくダメージがないわけではありませんのでセレクトが重要です。

またテンポラリーカラーは色素に顔料を用いているので、髪に染着はしません。


●ヘアダイ(酸化染毛剤)

〇1剤の主剤
 
:1剤は染料の溶液で酸化染料と呼ばれる色素が主剤です。
 
 酸化染料はパラフェニレンジアミンを代表とするジアミン系酸化染料と調色剤(カップラー)と呼ばれるポリフェノール類に分けられます。

 主剤ではありませんがアンモニア水やモノエタノールアミンなどのアルカリ剤は薬剤をアルカリ性にして毛髪を膨潤させる作用とともに、1剤と2剤を混合したときに2剤の主剤である過酸化水素の分解を促進させる作用があります。
 
〇2剤の主剤
 
 :2剤は酸化剤の過酸化水素の溶液です。

 これはpHが高くなるにつれ不安定になり酸素を放って分解します。
 分解した酸素は染料の酸化とともに、毛髪のメラニン色素を破壊し脱色させる作用を持っています。
 
そのため2剤には安定剤が添加され酸性側(pH2〜4)で保存されています。

〇ヘアダイのpH
 
:一般的に第1剤はアルカリ性、第2剤は酸性ですが混合したときのpHはアルカリ性に維持されます。
 
 phが高いほうが毛髪の膨潤は強く、染料が毛皮質の中心まで浸透し、しっかりと染色します。
 
 最近は毛髪の損傷を考慮して混合時のpHを低めに抑える傾向があります。

 このため見た目には染色が早く感じられますが、アルカリタイプに比べて色持ちは低下します。

 また同じ染料でもpHの違いによって変化します。

〇毛髪の損傷
 
:高pH(高アルカリ)ではアルカリによるタンパク質の加水分解(タンパク変性)が起こります。

 これによって可溶性タンパク質が溶出し、毛髪の損傷につながります。

 さらに過酸化水素による酸化反応はタンパク質にとっての損傷は大きくなります。

 損傷は形態的には裂毛・枝毛・断毛、物理的には毛髪強度の低下・弾力と伸びの低下、化学的反応としてはシスチン含量の低下として現れます。

 また紫外線によっても損傷が広がります。

 損傷を受けた毛髪は紫外線の障害をさらに強く受けることになります。

 メラニン色素は天然紫外線吸収剤ですが、過酸化水素によって分解を受けていると損傷は促進されます。

 以上のようなことから、ヘアダイ施術後はダメージ対策に視点を置いたヘアケア製品によるアフターケアが不可欠になります。

 紫外線防止剤の配合されたヘアケア製品も効果的です。


●ヘアマニキュア(酸化染毛料)
 
:染料を毛髪中のタンパク質とイオン結合させ定着させる。
 
〇主剤
 
:酸化染料と酸ですが、ヘアダイと異なり染料が毛髪タンパク質とイオン結合して染着するので浸透剤であるベンジルアルコールなどが重要な働きをします。
 
〇ヘアマニキュアのpH
 
:一般的にヘアマニキュアはプラスイオンと結合して染着するのでpHは低いほど染着性は向上します。
 (等電点以上のpHでは、染着性が極めて悪くなります)
 
 しかしpHを下げすぎると毛髪の損傷や製品の安定性に影響をおよぼすため、pH2.5〜3.0の間に設定されています。

 またヘアマニキュアを使い続けますと毛髪が収れんして硬くなり、だんだん染着が悪くなります。
 
〇毛髪の損傷
 
:一般的に毛髪の損傷は少ないですが、pH2付近になるとタンパク質が収れんし、きしみやごわつきが生じます。
 
 またヘアケア剤のコンディショニング成分によって色落ちが激しくなるものもあり、専用に処方された製品をセレクトする必要があります。


※ 使用上の注意と安全性

〇ヘアダイ(酸化染毛剤)

  主剤の酸化染料の中には、人によってはアレルギー反応を示すものが含まれています。染毛剤のカブレには“アレルギー性接触皮膚炎”、アルカリ剤などによって“一次刺激性接触皮膚炎”があります。

〈アレルギー性接触皮膚炎〉

  とりわけ重要なポイントは48時間のパッチテストでカブレ事故を未然に防ぐには毎回実施することです。また積み重ねによってアレルギーが起こることもあります。

〈一次刺激性接触皮膚炎〉

  これはパーマ剤でも起こり得るもので、アルカリ剤などの強い薬剤によって炎症が起こってしまいます。

  アレルギー性の皮膚炎と異なり、薬品の濃度が高くなれば誰でも起こり得ます。

 皮膚の強さによってどの程度の濃度で炎症を起こすかは個人差があります。

〈加温施術〉

  加温すると浸透力がアップし反応も促進するので施術時間が短くなるのは事実ですが、毛髪への負担も高くなりやすく、皮膚刺激も高くなるというリスクがありますので、製品に添付された“使用上の注意”に沿って施術することが必要です。

  このほかに毛髪への負担を少なくするため、染毛の1週間前後はパーマの施術をしないよう指導されています。
 

〇ヘアマニキュア(酸性染毛料)
  
  この製品は、ヘアダイと比べて感作性や刺激が強くないため、特にパッチテストは義務付けられていません。
  
  ただ化粧品だからといって、肌にあわない方が皆無ではありません。

  染料以外の物質に感作を受ける肌の弱い方もあります。

  またヘアマニキュアは皮膚に付着すると色素がすぐに染着する性質があるので、皮膚に付着したときは速やかに石けん液などで拭き取ることが大切です。
 

〇酸性ヘアダイ(酸性酸化染毛料)
   酸性染毛料(ヘアマニキュア)と混同しがちですがまったく別のものです。

  ヘアマニキュアのように皮膚についても皮膚に染着しないタイプです。


〇植物染料(ヘナ)
   ヘナやカミレツなどが用いられますが、これらは日本では使用が認可されていません。
  
  (かつら用染毛剤:雑貨扱い 厚生労働省の認可なし。一部化粧品認可製品もある)

  ヘナで染色した色は赤褐色で、欧米ではよく使用されますが日本人の白髪染めに使えるほどの効果はありません。

  中にはアレルギーの心配のある“ジアミン系”の染料や酸化剤を添加した製品もあります。

  とりわけ「白髪が染まる」製品は添加の可能性があります。


〇金属性染料
  「かぶれない白髪染め」は、お茶などに含まれるタンニンなどの成分に鉄や銅の化合物を反応させて染めます。

  このタイプは黒っぽい単一な色調しか出ないのと、パーマをかけるときパーマ1剤と反応して、1剤が紫色に変色しパーマがかからないことがあります。

  鉄分とパーマ剤の成分が急激に反応すると、発熱して髪が焼き切れることもあります。

●毛髪中のメラニン顆粒のようす。

A キューティクルにはメラニンがなく、コルテックスの外側に近い部分に多くあり、ドーナツ状に分布している。

メデュラにもメラニンは存在する。


B  黒髪の断面。


C ブリーチ毛の断面。


D 白髪の断面。


E 白髪にヘアダイで染毛。

※コルテックスに染まっている。
 

F 白髪に酸性染料で染毛。

※キューティクルに吸着して染まっている。


G 白髪に金属性染料で染毛。

※キューティクルに厚い皮膜のように染まっている。
 
ヘナなどの染着も基本的には金属性と同じですが、色は自然に空気に触れているうちに発色してくるので、くすんだ色味になってくる。

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