大阪市天王寺区の髪を大切にするサロン
             

Shampoo
シャンプー

シャンプーの目的は、頭皮や髪の汚れを洗い落として清潔にし、頭皮を健やかに保ち髪を美しくすることです。

頭皮や髪の汚れは、皮脂やフケなど身体からの排泄物やスタイリング剤・ホコリなどの付着物に大別されます。

これらの汚れを放置しますと…汚れの蓄積⇒フケの増大⇒バクテリアの増殖と刺激(カユミ・異臭)⇒頭皮生理機能の低下⇒頭皮の衰え(フケ・抜け毛)へと移行します。

汗の99%は水ですが、残りは塩分や尿素などが含まれています。

皮脂は角質層や髪に滑らかさと光沢を与え、水分の蒸発を防ぐ役割をしています。

しかし皮脂も時間が経つと汚れるので取り除かなくてはなりません。

洗髪するとき汗の塩分は水で洗い落とせますが、皮脂を洗い落とすにはシャンプーの主成分である界面活性剤の力が必要です。

一回のシャンプーで頭皮の皮脂の70〜80%が洗い落とせますが、一日もすればまた元に戻ります。

●汚れ落ちのメカニズム

@膨潤・浸透

:まず界面活性剤が髪表面の汚れの付着力をゆるめ、膨潤させて髪表面から汚れを引き離します。

A乳化・分散・可溶化

:汚れは界面活性剤が吸着したり、界面活性剤に包まれることによって髪から引き離され液中に乳化・分散・可溶化され安定化します。

B起泡

 :泡は髪同士の接触を防いで摩擦をやわらげるとともに、髪と液との接触の機会を多くし、さらに浮き上がった汚れを取り除く働きをします。

C再付着防止

:髪や汚れの表面に界面活性剤が吸着することによって、一度液中に移った汚れが髪に再付着することを防ぎます。

Dすすぎ

 :すすぎは汚れとともに洗浄剤が除かれます。
そしてシャンプー剤中に溶解していたコンディショニング剤(カチオンポリマー)がすすぎとともに析出してきます。

Eコンディショニング効果

:液中に析出したコンディショニング剤は、髪表面に吸着して被膜を形成します。

界面活性剤とは、その化学構造の中に水に溶ける部分と油に解ける部分の両方を持っている物質のことをいいます。

本来混ざり合うことのない水と油を界面活性剤がキューピット役になって混じり合うようにすることができます。

界面活性剤にはその構造上の特徴からつぎの四つに分類されます。

@ 水に溶けるとマイナスイオンを持つアニオン性(陰イオン)界面活性剤。
A 水に溶けるとプラスイオンを持つカチオン性(陽イオン)界面活性剤。   
B 水に溶けるとマイナスイオンとプラスイオンの両方を持つ両性界面活性剤。  
C 水に溶けてもイオン化しないノニオン性(非イオン)界面活性剤。

それぞれの界面活性剤は異なった性質を持ちますが、これらの界面活性剤の力なくして化粧品を作ることはできません。
とりわけシャンプーやリンスは界面活性剤の力そのものです。

◎アニオン(陰イオン)性界面活性剤

水に溶かしたとき親油基の部分がマイナスに解離する界面活性剤で洗浄力が強く泡立ちが良い。


〇石鹸系界面活性剤

 身体や顔などを洗うにはコスト性能のバランスが非常に適していますが、髪にはお薦めできません。

 石けんは微生物による生分解性は良いのですが、石けんの水溶液はアルカリ性で、酸性では分解して不溶性の脂肪酸を生じ洗浄力を失ないます。

 また硬水中では水に不溶性の金属石けん(石けんカス)となり沈殿します。

 健常な肌・髪(パーマ・カラーをしていない)の方は、お使いいただけますが、残留金属塩(石けんカス)の問題やアルカリ性を考えると、アトピー・敏感肌の方には薦めできません。


〇石油系界面活性剤

 ABS(アルキルベンゼンスルホン酸系)
  :脱脂力が強く皮膚刺激がありハードタイプ(生分解性が悪い) シャンプー剤には使用されていません。

 LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸系)
 AES(アルキルエーテルスルホン酸系)
  :ソフトタイプ(生分解性が良い)で台所用洗剤・廉価版シャンプーに使用され脱脂力・皮膚刺激を考えると直接肌には触れさせたくありません。
  
  家庭用合成洗剤の中心的界面活性剤です。


〇高級アルコール系界面活性剤

  :高級といっても意味が違いますので…(炭素数6個以上のアルコールのことを高級アルコールといいます。)
  
  以前は鯨・牛脂・ヤシ油などの天然アルコールがほとんどでしたが、現在は石油化学からの合成で安価に大量に生産されています。

  中性でコストも低いため幅広く使用され、生分解性も高く皮膚刺激の少ないものもありますが、脱脂力がやや強く肌にツッパリ感が出やすくシャンプーやボディソープにはあまりお薦めできません。

  石鹸同様、パーマ・カラーをされていない、健常な肌・髪の方はお使いいただいても良いと思います。

  台所用洗剤・シャンプー・ボディソープの大部分の主剤になっています。

  ラウリル硫酸Na類 
  ポリオキシエチレンラウリル硫酸Na類
  ポリオキシエチレン(POE)
  ラウリルエーテル硫酸Na
  ラウレス硫酸Na
  ラウレス-7硫酸Na
  アルファ・オレフィンスルホン酸Na  など…


〇アミノ酸系界面活性剤

  タンパク加水分解物を親水基にしたもので、生分解性・急性毒性・低刺激性の性能が良いのですが、コストが高いです。

  助剤としてアニオン界面活性剤を含む「アミノ酸系」や「アミノ酸配合」「アミノ酸シャンプー」などの表示に注意が必要です。

   ラウロイルサルコシンNa
   アシルメチルタウリン(AMT)
   アシルグルタミン酸
   メチルアラニンNa
   PPT活性剤   など…




◎カチオン(陽イオン)性界面活性剤

  水に溶解したときにイオンに解離して、親油基の部分がプラスになるもので、「逆性石けん」「陽性石けん」などといわれます。
  
  繊維の柔軟材・リンスなど幅広く各方面で使用されています。
  
  殺菌作用を持っているものが多いです。

   アルキルアミンNa
   アルキルトリメチルアンモニウムNa
   塩化アルキルトリメチルアンモニウム
   塩化アルキルジメチルアンモニウム  など…




◎両性界面活性剤

  同一分子中にアニオン性とカチオン性の両官能基をもち、他の界面活性剤にはみられない性質があり、たとえばアルカリ性でも酸性でも水に溶解し界面活性をしめし、アニオン系、カチオン系、非イオン系のいずれの界面活性剤とも混合して使え、分子中のカチオン官能基は殺菌性をもつが、毒性は通常のカチオン界面活性剤にくらべ低く、洗浄力を持ち硬水中でも洗浄力を発揮するが、アニオン性界面活性剤より劣り、可溶化能・乳化力・湿潤力・帯電防止能などの性質をもっています。

  用途は石けんやシャンプーに加えれば殺菌性や耐硬水性などが改善され、低温や硬水中で使えるようになります。

  リンスに加えると不溶性物質の付着を防ぎます。

  皮膚や眼に対する刺激が少ないので、クレンジングクリームなどにも使用されます。

  アルキルジメチルベタイン
  アルキルジアミノエチレングルシン
  ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
  レシチン  など…




◎非イオン性界面活性剤

  水溶液中でイオンに解離しませんが、親水性の程度を調整できるので、洗剤・化粧品・医薬品などに使用されます。

   ポリオキシエチレンアルキルエーテル
   高級脂肪酸グリセリンエステル
   ショ糖脂肪酸エステル
   ジメチコンコポリオール  など…

●理想的なシャンプー剤

@高い安全性
 
 :日常使うものですので、身体に対して安全であるのは当然ですが、環境に対しても影響の少ないものでなければなりません。


A髪・目・肌(頭皮)・手などへの低刺激性
 
 :目・肌・などへの刺激が穏和で、髪を傷めないものが望まれます。


Bほど良い洗浄力

 :髪の汚れを洗い流すものですから、一定レベルの洗浄力は必要です。
 
 しかし洗浄力が強すぎると、過度に皮脂を落として髪や手肌を傷めてしまいます。


Cキメ細やかな豊かな泡立ち

 :洗髪時はキューティクルが最もはがれ落ちやすいので、髪同士のこすれを防ぎ、指通りの良いキメ細かな泡が必要です。


Dすすぎの安易さ&きしまない

 :すすぎ時に髪にいつまでもシャンプー剤が残らず、キューティクルのためにもきしまないことが大切です。
 
 頭皮や手肌にシャンプー剤が残るのもいけません。
 

E優れた仕上がり感(風合い・クシ通り・まとまり感)

 :洗髪後のスタイリングが行いやすいことも大切な要素です。
 

F低残留性

 :シャンプー成分が地肌に残っていると、悪影響を及ぼしかねません。
 すすいだ後は頭皮から速やかに流れ落ちることが必要です。

  以上のような条件を満たしたシャンプー剤が理想的と思われます。

●シャンプーに配合される界面活性剤の分類
分類 分類 特徴 タイプ 洗浄力 刺激 泡立ち 生分解性 カラーの持ち
アニオン性 高級アルコール系 ラウリル硫酸Na
ラウレス硫酸Na
ラウレス-5硫酸Na
皮膚刺激性・毛髪ダメージが強い。 油っぽい髪
汚れの多い髪
× ×
α-オレフィン系 オレフィン(C14-16)スルフォン酸Na 高級アルコール系より皮膚刺激性がやや弱い。 ×
アルカリ石鹸系 オレイン酸Na pHが高いため皮膚刺激性があり、金属分と反応し髪に吸着し硬くする。 × ××
スルホコハク酸系 スルホコハク酸ラウレス2Na 泡持続力に優れ、他の活性剤と組み合わせると起泡が増す。高級アルコールが原料だが高級アルコールより皮膚刺激性はやや弱い。 普通毛
酸性石鹸系 ラウレス-3酢酸Na アルカリ石鹸を改良した弱酸性で刺激が緩和され合成油を原料にし高級アルコール系に類似。
アミドエーテル硫酸系 PEG-3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Na AMTに構造が類似し皮膚刺激性は高級アルコール系より弱く酸性でも析出しにくい。
グルタミン酸系 ココイルグルタミン酸Na
ラウロイルグルタミン酸Na
皮膚・髪に低刺激性でコンディショニング性が高い。 損傷毛
デリケート毛
乾燥毛
アラニン系
グリシン系
ラウロイルメチルメチルアラニンNa
ココイルメチルアラニンNa
ラウロイルサルコシンNa
ココイルサルコシンNa
皮膚・髪にやさしく、グルタミン酸系より洗浄力・泡立ちが良い。
タウリン系(AMTアシルメチルタウリン) ココイルメチルタウリンNa
ラウロイルメチルタウリンNa
皮膚・髪にやさしく、低刺激性。
タンパク由来系 ココイル加水分解コラーゲンNa 皮膚・髪にとてもやさしく親和性があり毛髪補修効果がある。
両性 ベタイン系 ラウラミドプロピルベタイン
ココアンホNa
眼・皮膚にやさしく、きめ細かい泡立ちでベビーシャンプーに使用される。
アミノ酸 ラウミノジプロピオン酸Na 両性とアミノ酸の両方の良点を持ち、眼・皮膚への刺激性が最も少ない低刺激性。

●シャンプーの構成成分

 シャンプーの主成分はアニオン性界面活性剤でさまざまな種類のものがあり、主機能は洗浄作用ですがそれぞれに特徴があり大まかに分けると、

・きめ細かな泡立ちのもの。
・洗浄力の強いもの。
・髪や皮膚に刺激が穏和なもの。
・生分解性の良いもの。

など使用目的に合わせて処方されています。


●シャンプーの成分
 界面活性剤の機能を補助する成分、安定性を維持する成分、使用感や仕上がりの風合いを高める成分などさまざまな成分が配合されています。
 
 代表例を次にあげておきます。

◎主界面活性剤:汚れを落とす。
 〇アニオン性界面活性剤
  ・アルキル硫酸Na
  ・アルキルエーテル硫酸Na
  ・α-オレフィンスルホン酸Na
  ・スルホコハク酸Na
  ・ザルコシンNa
  ・エーテルカルボン酸
  ・N-アシルアミノ酸Na
  ・N-アシルメチルタウリンNa
  ・脂肪酸Na(石鹸)

〇両性界面活性剤
  ・イミダゾリニウムベタイン
  ・酢酸ベタイン
  ・アミドベタイン

〇補助界面活性剤:泡立ちを助ける。
  ・脂肪酸アルカノールアマイド
  ・アミンオキサイド

〇コンディショニング剤:きしみをなくし髪の保護。
  ・カチオン樹脂
  ・カチオン界面活性剤
  ・タンパク質誘導体
  ・シリコン誘導体
  ・天然油
  ・エステル油

〇増粘剤:液の粘度を出す。
  ・セルロース誘導体
  ・合成ポリマー
  ・無機塩類

〇抗フケ、殺菌剤:フケを抑える。消炎効果。
  ・ジンクピリチオン
  ・ピロクトンオラミン
  ・イオウ
  ・ヒノキチオール

〇白濁剤 パール化剤:パールをつける。
  ・ポリマーエマルジョン
  ・ステアリン酸ジエチレングリコール

〇湿潤剤:湿潤効果 製品の安定化。
  ・グリセリン
  ・プロピレングリコール
  ・1,3-ブチグレングリコール

〇金属封鎖剤:硬水対策 製品の安定化。
  ・エデト酸Na
  ・トリポリリン酸Na

〇防腐剤:製品の安定化(腐敗防止)
  ・パラベン
  ・安息香酸Na
  ・デヒドロ酢酸Na
  ・フェノキシエタノール

〇pH調整剤:製品の安定化(pHの安定)
  ・クエン酸
  ・クエン酸Na
  ・リン酸
  ・リン酸Na

〇その他:製品の特徴付け。
  ・酸化防止剤
  ・紫外線吸収剤
  ・トニック剤
  ・着色剤
  ・植物エキス
  ・ビタミン剤
  ・香料
 
 シャンプーボトルの裏側の全成分表示をご覧になるときの参考にしてください。

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